リハビリテーション部

リハビリテーション部

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基本方針

三原台病院 基本方針
  • 発症後(入院後)早期に治療を開始します。
  • 患者様一人に対して各専門職によるチーム医療を実践します。
  • 患者様の社会復帰・家庭復帰を目指します。
  • 在宅復帰に向け、他の介護事業所とも連携を図ります。
  • 常に向上心を持ち、自己研鑽に努めます。

リハビリテーション体制

当院ではリハビリテーションを目的に入院される患者様が多く、平成19年には回復期リハビリテーション病棟を開設し、平成25年より療養病棟「在宅復帰機能強化加算」施設基準を取得いたしました。「地域に根ざし、安心して頼られるリハビリテーション部でありたい。」を行動指針とし、機能回復や寝たきり防止など積極的にアプローチし在宅復帰を目指しております。在宅復帰後、引き続きリハビリが必要な患者様には外来リハビリテーション、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションなどの対応が可能であり、法人全体でサポート体制が構築されております。また、長崎市のモデル事業でもある長崎市在宅支援リハビリセンターの業務委託も受け、入院から在宅復帰さらには地域在住高齢者の社会参加を促進させる役割を担うリハビリテーション部でありたいと思っております。

具体的なリハビリテーション

対象となる患者様の多くは整形外科疾患の術後、脳卒中、外科的治療後や内科的疾患治療後に廃用症候群となられた患者様を対象としております。その他には体の障害に加えて軽度の認知症を伴う患者様やパーキンソン病など神経難病の患者様、がんを患った患者様も対象となります。私たちは患者様の能力を最大限に引き出し、自立した生活、あるいはより高いQOLを得られるようリハビリテーションを提供しております。また、臨床に取り組むと同時に研究等にも積極的に取り組みより良いリハビリテーションを提供できるよう日々努力しております。

リハビリテーション部の特徴 「エターナルな関係づくりを目指して」

  • 退院後訪問の実施

    自宅退院後の患者様を対象に退院後担当スタッフが訪問または電話にて、入院中に提案した福祉用具や住宅改修後の経過を確認させていただいております。その際に必要に応じて可能な範囲で悩みや相談などへの提言ならびに対応を行っております。退院後も安心して生活を送っていただけるように、今後もよりよい切れ目のないサービス提供につなげていきたいと考えております。

  • がんのリハビリテーションにも対応

    がん患者様の身体機能や日常生活動作の自立を支援し生活の質の向上を目指すために、がん患者のリハビリテーションに関する適切な研修会を修了したスタッフが多数在籍しており、運動療法、作業療法、言語聴覚療法など症状やニーズに合わせて様々なリハビリテーションを提供しています。また入院時には可能な限り患者様が自分らしく生活できるよう目標を設定し、共有した上でチームアプローチを行っています。他職種連携を円滑に行い薬剤やそれ以外の疼痛緩和、患者様とその家族への精神・心理的なアプローチによる症状緩和を行います。

  • 地域貢献活動への参画

    地域包括支援センターと協力して、地域のサロン支援や通いの場への援助、地域ケア会議への出席、オーラルフレイル・ヒアリングフレイルに関する予防活動などを行っております。

病棟の違いによるリハビリテーションの特色 「多様な疾患・状況への対応」

回復期病棟

  • 入院時訪問の実施

    患者様のご意向を第一に、早期の在宅復帰を目指して日々リハビリテーションに取り組んでおります。入院後早期に家屋訪問を行い、家族様同席のもと自宅の写真や患者様の様子に関する情報をご提供いただき、日々の訓練内容に反映しております。

  • 365日リハビリテーション体制(土日・祝日も実施)

    当病棟はリハビリテーションスタッフが365日体制で稼働しており、入院から退院まで充実したリハビリテーションの提供を行っております。チーム制を実践し、それぞれの担当患者様に対して月に数回、定期的な方向性会議や相談の場を設け、1人の患者様に対して複数人でサポートする体制をとっております。他職種との連携も毎月のカンファレンスのみならず、病棟カンファレンスや日々のコミュニケーションによって、適宜活動度の変更や情報共有を行っております。退院前には必要に応じて本人様同行での動作確認を行っており、担当ケアマネジャーと連携を図りながら手摺りの設置や段差解消など環境調整の提案を行っております。

  • その他

    入院初日に前院の情報や本人様の身体状況を評価した上で、病棟における活動度を看護師、栄養士、医療ソーシャルワーカーと共有しています。食事の場面ではポジショニングや整容の手段、リハビリテーションの場面では移動手段や排泄、更衣などの動作を確認し介助量を決定しております。

障害者施設等病棟

当病棟には、整形外科疾患をはじめ脳卒中後、外科的治療後もしくは内科的疾患治療後に廃用状態となられた患者様、神経難病あるいはがんを患われた患者様など様々な患者様が入院されております。そのため入院時に医師、看護師、リハビリテーションスタッフにて患者様の全身状態を評価し、褥瘡(床ずれ)発生リスクがある患者様や身体の向き・体勢によって血圧や呼吸状態などの変動がある患者様、または食事姿勢や食事形態について栄養士も含め評価を行い、食事をされる際の介助量に関する情報共有を行うと共にポジショニングの検討も併せて行っております。リハビリテーションの進行状況に応じて、患者様の変化を適宜確認し、状態に沿ってポジショニングの再調整や他職種との情報共有を行っております。患者様がより豊かな生活が送れるよう患者様一人ひとりに合わせた訓練プログラムを提供しております。

療養病棟

患者様とリハビリテーションスタッフにて身体状態の維持やコミュニケーションを図り、ご家族様の気持ちに寄り添いご意向を尊重した上で生活の質の向上を目標としております。入院が長期になられる患者様が多いため、趣味活動や日々の楽しみを取り入れたリハビリテーションを中心に訓練プログラムを作成し介入しております。

各リハビリテーション部門

理学療法

理学療法

理学療法では、身体の機能回復、日常生活動作の改善を中心に運動療法や物理療法など様々な手段を用いて社会復帰を目指してリハビリテーションを行います。

また、退院後の生活において必要となる杖や車椅子・歩行補助具・サポーター等の福祉用具に関する提案も行っております。

(公社)日本理学療法士協会認定

  • 運動器認定理学療法士  2名
  • 脳卒中認定理学療法士  2名
  • 介護予防認定理学療法士 2名

3学会合同呼吸療法認定士 7名

理学療法で行うこと

  • 運動療法

    運動療法とは、起きる・座る・立つ・歩くなどの基本的な動作を病棟やリハビリ室、屋外にて行い生活範囲の拡大を図ります。そのために動きの低下した関節を動かしたり、伸びにくくなった筋肉をストレッチしたりします。さらに、筋肉を強くすることや体力の維持・向上を目的に運動を行います。当院では筋力や持久力向上のためのトレーニングマシーンも整備されており、入院の方だけでなく外来患者様や通所リハビリテーションの利用者の方なども利用でき、高齢者を対象とした介護予防にも役立っています。

  • 物理療法

    物理療法とは、温熱・電気・水・光・振動などの物理的エネルギーを身体に加えて、痛みの緩和、血流の改善、筋緊張の軽減などを目的とした治療のことを意味します。運動療法(ストレッチや筋力トレーニングなど)と併せて行うことで、より効果が高まります。当院では、ホットパック・マイクロウェーブ・低周波・メドマーなど患者様の身体状態に応じて治療を行っております。

作業療法

作業療法

作業療法では、日常生活を送るために必要な動作(食事・更衣・整容・入浴・トイレ動作など)や生活に関連する動作(料理・掃除・洗濯・買い物などの家事動作)、さらに仕事や趣味活動など人間が生活する上で必要となる作業に対して、心身共に機能の回復や改善を図るものです。また対象者に合わせた住宅の改修や福祉用具の提案など実際の生活場面を想定したお手伝いを行います。

作業療法で行うこと

  • 日常生活を送るために必要な動作(食事・更衣・整容・入浴・トイレ動作など)獲得のために

    • 食事

      箸やスプーンなど用具の使用練習や必要に応じた自助具の検討、また姿勢や椅子・机などの環境調整も同時に行います。

    • 更衣

      病気やケガによって動作が難しくなった場合は方法の助言、動作練習を行い、可能な限りご自身で行えるようにお手伝いをします。

    • 整容(洗顔・歯磨き・髭剃り・整髪・化粧など)

      実際の動作練習を行うことに加え、可能な範囲で必要に応じた時間帯に行うことで生活リズムの改善や認知機能の改善にも役立てます。

    • 入浴

      可能な範囲で自宅での環境に合わせて練習を行います。リハビリ室では各動作の模擬訓練を行い、病棟では自宅の環境に近い個浴を利用し、実際に入浴しながらの練習も行います。

    • トイレ動作

      リハビリ室での動作練習と並行して実際場面での動作練習も行い、自力での動作獲得を目指します。

  • 生活に関連する動作(料理・掃除・洗濯・買い物などの家事動作)獲得のために

    • 家事動作練習

      掃除・洗濯・買い物などの家事動作は可能な範囲で自宅環境に合わせた状況で模擬動作を中心に練習を行います。料理についてはキッチンが完備されており、実際の場面に近い形で練習を行います。

    • 職業練習、趣味活動練習

      病気やケガにより仕事や趣味活動に支障が出てしまうこともあるため、可能な限り以前の状態を再獲得できるように練習や支援を行います。また新たな方法や趣味活動の提案、練習も同時に行います。

言語聴覚療法

言語聴覚療法

言語聴覚療法では、言語聴覚士がことばや聞こえ方などコミュニケーションに障害がある方や、食事に対する障害がある方、障害により集中して物事が行えなくなった方などを対象に多職種と連携を取りながら相談・評価・訓練・指導などの専門的な援助を行います。

言語聴覚療法で行うこと

  • 話す・聞く 機能を再び獲得するために

    • 失語症に対して

      病気や事故など何らかの原因で話せない・理解できない・書けない・読めないなどの症状によって、コミュニケーションが難しくなることがあります。リハビリテーションを行うことにより症状そのものの改善と、残された言語機能を活用したコミュニケーションがとれる練習を行います。当院では絵カードを用いた呼称訓練、ポインティング(指差し訓練)、ジェスチャーなどを用いて頭に浮かんだ情報を相手に伝えるPACE訓練などを行い、タイプや重症度にあわせて失語症訓練教材を用いた訓練なども行っております。

    • 構音障害、音声障害に対して

      脳や筋肉・神経に障害を受ける運動性構音障害、話す器官に問題がないにも関わらず発音に困難をきたす機能性構音障害、器質的な原因によって正しく構音できない器質性構音障害。また、声帯の機能や状態に異常が生じ、声の質が変化したり声が出しづらくなる音声障害などがあります。リハビリテーションでは発話能力の機能回復を目指し、意思の疎通を図る訓練・指導を行い、また周囲の環境にも配慮していきます。当院では舌トレーニング用具や吹き戻しを用いた筋力トレーニングなどを行い、タイプや重症度にあわせて構音訓練用教材を用いた訓練なども行っています。また、電気式人工喉頭を用いた発声訓練なども行っております。

    • 高次脳機能障害に対して

      何かを聞いたり・見たりなどの情報を頭の中で理解し、覚えたり・行動したり という流れが何らかの原因で脳の機能に障害が生じ困難になる事を高次脳機能障害と表現します。生活していく上で様々な問題を引き起こす可能性がある中で、残された機能をいかに生かして社会生活を送ることができるかを考えながら訓練を行っております。

  • 食べる・飲み込む 機能を再び獲得するために

    • 摂食嚥下障害に対して

      食べ物に対して口を開けない・噛めない・飲み込めない・食べこぼしが多い・ むせるなどの症状を総称して摂食嚥下障害と表現します。誤嚥や窒息を起こす危険性があることや、食べられないことによる低栄養・水分摂取困難などによる生命の危機が問題となります。当院では嚥下医と連携を図り、VE(嚥下内視鏡検査)、VF(嚥下造影検査)などの評価により原因を追求し、訓練・助言・指導を行います。また、食道入口部開大不全のある患者様にはバルーン法を行うなど、病態にあわせた訓練を行っています。退院後に嚥下機能の低下や誤嚥の疑いがあれば、嚥下医による外来でのフォローアップも行っております。